Problems / Solutions
直面した課題と、私の対応策。
以下は私がCut/Editを作る中で直面した課題です。どの操作で困り、何を変え、なぜその方法を選んだかを示します。自分のカメラや素材に合う道具を作るときは、必要な課題から条件を選べます。
PE001
写真と動画の日時を、同じ方法で読めると思う
写真と動画では撮影日時の保存場所が違い、写真に書かれた現地日時をどの地域の時計として読むかも問題になります。
- 私の対応策
- Editは動画内部の開始日時を読み、写真はEXIFのDateTimeOriginalという撮影日時の欄を読みます。現行の通常写真取込は、その欄を現在のMacのタイムゾーンで解釈します。
- 理由
- それぞれに記録されている情報から日時を取り出し、名前やコピー日時と混同しないためです。
- 適用条件と制限
- この取込経路はEXIFの時差情報を日時計算に使っていません。旅先とMacのタイムゾーンが違う写真は、動画との時刻対応や撮影順が正しいとは限りません。
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PE004
Cutで直した時計を、Editでもう一度補正する
Cut出力の開始日時にはすでに時計補正が含まれています。原本用の補正をもう一度足すと、GPXやMarkへの対応がずれます。
- 私の対応策
- EditはCut出力のExportManifest.jsonを読み、切り出し済み素材として登録します。この経路の素材へは、原本用のVromaMedia.jsonの補正を重ねません。
- 理由
- 同じ場面の撮影時刻を、CutからEditへ渡す途中で変えないためです。
- 適用条件と制限
- 対応する出力情報の版は1と2です。GPXの経路データそのものはこのファイルに含まれないため、必要なGPXは別に読み込みます。
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PE005
切り出しで広がった前後まで、作品に入ってしまう
Cutの保存範囲が希望範囲より広がった場合、そのMP4を全部使うと不要な前後も作品へ入ります。
- 私の対応策
- EditはCutの出力情報から「希望した範囲」と「実際に保存した範囲」の差を読み、保存されたMP4内で使う開始・終了を設定します。
- 理由
- 単独で再生できるよう余分に残した映像と、作品に採用したい場面を区別するためです。
- 適用条件と制限
- たとえば希望開始が原本10秒目、保存開始が8秒目なら、MP4内の2秒目から使います。古い出力情報に必要な範囲やMarkがなければ、元の記録も必要になります。
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PE013
場面を短くすると、字幕や音楽の対応がずれる
主映像の前を切ったり途中で分けたりすると、その場面に添えた字幕や動きの開始位置も扱い直す必要があります。
- 私の対応策
- Editは使用する原本の開始位置を更新し、場面に結び付いた字幕と動きの参照位置を合わせます。主映像を短くした分は後続の主映像へ反映し、接続した要素も一緒に動かします。
- 理由
- 採用する映像区間を変えた後も、その瞬間に添えた文章や構図の変化を保つためです。
- 適用条件と制限
- 上に重ねる映像と主映像では後続を動かす扱いが違います。区間をまたいで続く音楽を、主映像と同じ量だけ単純に切り縮めるわけではありません。
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PE022
声がある場面で、BGMが大きく聞こえる
音声やBGMを同時に使うと、声のある区間だけ音楽を下げたい場合があります。
- 私の対応策
- Editは素材の音量、徐々に大きく・小さくする設定、無音を扱います。BGMを下げる設定では、ナレーション等の声として指定された区間の前後で音楽を弱めます。
- 理由
- 声のある時間を基準に、音楽の音量変化を合わせられるようにするためです。
- 適用条件と制限
- 音量設定は−60〜+12dBです。音量のピーク表示は推定で、あらゆる音割れを自動で防ぐ仕組みではありません。声の内容を自動認識して区間を探す処理でもありません。
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PE035
映像の一部を隠したいが、上の表示までぼける
映像内の見せたくない部分をぼかす際、そこへ重ねた写真や文字を同じようにぼかしたいとは限りません。
- 私の対応策
- Editは長方形のぼかしやモザイクを一つの表示として置き、その下の段までの映像へ適用します。位置・大きさ・時間による変化を指定でき、強さ0では元の表示を保ちます。
- 理由
- 隠す範囲と重ね順を利用者が選び、上にある表示を巻き込まないためです。
- 適用条件と制限
- 顔の自動検出や追跡ではありません。対象が動けば範囲を調整する必要があり、ぼかしによる匿名化を保証するものでもありません。
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PE037
再利用するタイトルを直すと、以前の作品まで変わる
保存したタイトルを別作品にも使うとき、元の雛形の変更を、すでに配置した表示へ反映したいとは限りません。
- 私の対応策
- Editは再利用用のタイトル定義と、作品へ配置したタイトルの内容を別に保持します。配置後の文字や色は、その作品側の項目として変更できます。
- 理由
- 一つの作品のための変更と、次にも使う雛形の変更を分けるためです。
- 適用条件と制限
- タイトルをライブラリへ保存する操作と、作品内の配置を変更する操作は別です。
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PE028
GPSが途切れた間を、観測した経路のように線でつなぐ
長い測位の空白を一直線で結ぶと、その道を実際に通ったと読めてしまいます。
- 私の対応策
- 現行Editは参照地図と出力用経路地図に共通のつながり判定を使い、位置を求められない間で経路線を分けます。その時刻には対応する現在位置や速度を出しません。
- 理由
- 観測から扱える区間と、場所を判断できない区間を、地図の線でも区別するためです。
- 適用条件と制限
- 通常の移動は60秒を超える空白や250km/hを超える計算速度をつなぎません。記録された停止や、30秒以上・15m以内の条件で推定した停止は別扱いです。推定は実際の停止を証明するものではありません。
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PE043
複数の作品を開くと、編集状態が混ざる
同時に複数作品を作る場合、素材の選択、変更履歴、復旧用の保存は作品ごとに持つ必要があります。
- 私の対応策
- Editはタブごとに編集内容と履歴・復旧ファイルを分け、開いていた作品と選択タブを保存します。同じファイルをもう一度開いた場合は既存のタブへ移ります。
- 理由
- 別の作品の変更や履歴を使わず、作業していた作品へ戻れるようにするためです。
- 適用条件と制限
- 別タブが開いているファイルへの同名保存を止めます。復元に失敗した作品はエラーを表示し、成功したタブとは分けて扱います。
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PE045
書き出し失敗で、以前の完成動画を壊す
完成動画の保存先にすでに同名の動画がある場合や、途中で出力を取り消す場合があります。
- 私の対応策
- Editは同名の既存動画を拒否し、別名や保存先を選ぶ必要があるとします。出力は一時MP4で行い、完了後に指定名へ移します。失敗・取消では途中のファイルを片付けます。
- 理由
- 完成していない出力を以前の動画と置き換えず、以前の作品を保つためです。
- 適用条件と制限
- Cutのように自動で連番を付ける方式ではありません。保存先や名前は利用者が指定します。
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PE052
タイムラインを拡大すると、端へ合わせにくくなる
場面の端を別の場面の開始へ合わせる際、時間の許容差が固定だと、拡大率で操作の感じが変わります。
- 私の対応策
- Editは画面上で8ポイント以内に近づいた端を、主映像の端へ合わせる候補にします。移動時刻は作品のフレーム単位へ収め、この補助を無効にもできます。
- 理由
- 表示の拡大率が違っても、目で近づけた位置を基準に端を合わせられるようにするためです。
- 適用条件と制限
- 選んだ場面自身は合わせる相手から除きます。8ポイントは画面上の距離で、8秒や8フレームではありません。
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PE063
Markを調べるために、編集中の位置を失う
コメントの瞬間を確認したいだけなのに、作品の再生位置や選択が移ると元の作業へ戻りにくくなります。
- 私の対応策
- EditはMark日時を含む素材を別の確認用プレーヤーへ開き、作品の再生位置と選択を保持します。該当素材が複数あれば選べるようにします。
- 理由
- 記録を見返す作業を、作品の配置変更から分けるためです。
- 適用条件と制限
- 対応する素材がなければ欠落を表示し、以前開いた別動画を代用しません。確認用の視点変更も作品の構図を変えません。
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Editの全課題・対応策・理由