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東北の一ノ宮をバイクで巡りたいと思っている。 せっかくなので、Insta360 X5をリアキャリアのグラブバーに取り付け、ツーリング中の景色をできるだけ長く撮影したい。 目標は10時間程度である。
まだ連続給電のテストはしていない。 まずは長時間撮影のための電源として、EcoFlow RAPID Power Bank(25,000mAh、170W、USB-Cケーブル内蔵)を購入した。
※ Amazonで購入するためのリンクは、記事末尾のストアフロントにまとめています。
GB350のUSB電源は、すでに2ポートとも使っている
GB350にはカエディアのUSB電源を付けている。 ただし、2つのポートは前方撮影用のInsta360 Ace Pro 2と、ナビに使うiPhoneの充電で埋まる。
もう一つ問題がある。 USBの差し込み口はハンドルにあるが、Insta360 X5を取り付けるのはリアキャリアのグラブバーである。 前方のUSB電源から車体の後ろまでケーブルを引き回すより、X5用の電源を別に用意したほうが扱いやすい。
そこで、容量の大きなモバイルバッテリーを探し始めた。
25,000mAhでも、実際に取り出せる量は25,000mAhではない
そもそも25,000mAhを探し始めたのは、チャッピーに「Insta360 X5で長時間ツーリングを撮影しながら給電するには、何mAhあればよいか」と聞いたのがきっかけだった。 10時間ほど撮影したいと伝えると、変換時の損失も考えて25,000mAh級を見ておくのがよさそうだという話になった。
モバイルバッテリーは、製品名に書かれた容量だけでは比較しにくい。 25,000mAhという数字は内蔵セル側の公称容量で、USBから実際に出力するときには電圧の変換などで損失が生じる。
EcoFlowの公称容量は25,000mAh、エネルギー量では90Whである。 一方、EcoFlowが海外向けの公式仕様で示している5V、3A出力時の定格容量は14,500mAhとなっている。 これをエネルギー量に直すと72.5Whなので、公称90Whに対して約80.6パーセントを取り出せる計算になる。
14,500mAhを25,000mAhで割ると58パーセントに見えるが、これは基準となる電圧が違う数字をそのまま比べた結果である。 容量を見るときは、同じ電圧にそろえるかWhで比べる必要がある。
大きな数字が書かれていても、定格容量が分からなければ、撮影時間を見積もりにくい。 EcoFlowは公称容量だけでなく5V出力時の数字も出していたので、判断しやすかった。
ただし、72.5Whをそのまま全部Insta360 X5の撮影に使えるとは限らない。 カメラ側でも変換による損失があり、撮影設定や気温によって消費電力も変わる。 10時間撮影できるかどうかは、同じ設定で連続給電して確かめる予定である。
ポータブル電源で見ていたEcoFlowを選んだ
USB充電器はUGREENを使うことが多い。 今回も同じように探していたところ、25,000mAhの候補にEcoFlowが出てきた。
EcoFlowは、震災などへの備えとしてポータブル電源を調べていたときによく目にしたメーカーだった。 以前はモバイルバッテリーを出している印象がなかったが、ポータブル電源で名前を知っているメーカーなら候補に入れてよさそうに思えた。
念のためチャッピーにも聞いてみると、「あり寄りのありです」という回答だった。 公式仕様で定格容量を確認できたことに加え、購入時はクーポンも出ていて、考えていたより安く買えたため、そのまま注文した。
約580gは、600mlのペットボトルより少し軽い
届いた本体を持った第一印象は、「600mlのお茶のペットボトルより軽い? 軽いよな?」だった。 水より軽いのは当たり前である。
公式仕様では約580g、サイズは157×53.8×48.8mmとなっている。 25,000mAh級のモバイルバッテリーとして特別に軽いわけではなく、一般的な重量感だと思う。 毎日ポケットに入れて持ち歩く大きさではないが、泊まりがけのツーリング用なら許容できる。
本体にはTFTディスプレイがあり、残量のほか、入出力や温度を確認できる。 長時間の撮影中に、残り時間の見当をつけられるのは便利そうだ。
内蔵ケーブルは便利だが、114cmの自撮り棒には短い
この製品には、USB-Cケーブルが2本つながっている。 ストラップを兼ねたケーブルが26cm、巻き取り式が67cmである。 泊まりがけのツーリングでケーブルを一本忘れても充電できるのはありがたい。
一方、Insta360 X5には114cmの見えない自撮り棒を使う予定なので、どちらも撮影時の給電には短い。 本体には内蔵ケーブルとは別にUSB-CとUSB-Aが一つずつあるため、空いているUSB-C端子に1mか1.5mのケーブルを接続するつもりである。
内蔵ケーブル2本とUSB-C、USB-Aを合わせ、最大4台へ同時に給電できる。 USB-Cは1系統で最大100W、USB-Cを2系統使ったときは100Wと70Wの合計最大170Wで、USB-Aは最大18Wである。 X5への給電だけを考えると大きすぎる出力だが、宿でMacBook ProやiPhoneなどをまとめて充電するときにも使える。
難燃性の表記と、炎天下で使えるかどうかは別の話
パッケージを見ていると、「UL94 V-0等級の難燃性素材 & 過熱を10秒以内に検知して発火を防止」と書かれていた。 バイクで長時間走る日は気温が高くなるため、過熱の監視が明記されているのはうれしい。
UL 94のV-0は、垂直にしたプラスチックの試験片へ炎を当て、炎を離したあとの燃焼時間や、燃えた滴下物による延焼などを調べる難燃性の等級である。バッテリーが高温にならないことを示す規格ではない。 パッケージにある過熱検知も、UL 94 V-0とは別の保護機能として読む必要がある。
EcoFlowはこの製品の推奨使用環境を0度から40度としている。 夏の屋外では周囲の気温が40度未満でも、直射日光を受ける場所の温度はさらに上がる。 難燃素材や過熱保護があるから炎天下でも気にせず使える、という意味ではない。 長時間撮影では、モバイルバッテリーの温度も確認しながら使う必要がある。
宿で充電するために100WのGaN充電器も購入した
このモバイルバッテリーは最大100Wで入力でき、公式には0パーセントから50パーセントまで約26分と案内されている。 ツーリング先の宿で翌日分を充電するなら、入力の速さも利用したい。
ちょうどM5 MaxのMacBook Proを購入したところで、付属の96W電源アダプターが相変わらず大きくて重いことも気になっていた。 そこで、EcoFlow RAPID Pro 100W GaN急速充電器(3ポート)も一緒に購入した。
USB-Cが2ポート、USB-Aが1ポートあり、合計出力は最大100Wである。 モバイルバッテリーを充電するためだけに別の大きなアダプターを持っていかずに済み、MacBook Proやほかの機器にも使える。 こちらも購入時はクーポンが出ていて、45W級の充電器を見ているような価格だった。
10時間撮影できるかは、これから確かめる
現時点で分かっているのは、25,000mAh、90Whの容量があり、5V出力時の定格容量が14,500mAhと明記されていることまでである。 Insta360 X5を実際の撮影設定で10時間動かせるかは、まだ確認できていない。
それでも、GB350のUSB電源をAce Pro 2とiPhoneに残したまま、車体後方のX5へ独立して給電する構成は作れそうだ。 停車した状態ではX5に走行風が当たらず、振動もなく、録画する景色もほとんど変わらないため、カメラの発熱や消費電力を実走時と比べる参考にはなりにくい。 まずは近場をある程度の時間走り、その区間での消費量、X5とモバイルバッテリーの温度、振動で給電が途切れていないかを確認してから、長距離のツーリングへ持ち出したい。
長時間撮影やロングツーリングで使っているほかの道具は、Amazonのストアフロントにまとめている。