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バイク保険の更新時期が来た。 昨年初めて契約したチューリッヒのバイク保険をそのまま更新するか、別の保険会社へ移るかを考える時期である。
この一年は無事故で過ごせた。 良い良い。 これからも保険を使わずに済むのが一番だけれど、任意保険に入らないという選択肢はない。
毎年同じ補償内容を調べ直すのも面倒なので、2026年8月に比較した条件と見積もりを記録しておく。 保険料や商品内容は変わるため、来年はこの記事を基準に差分だけを確認したい。
今回そろえた補償条件
自分のバイクを修理するための車両保険には入らない。 一方、事故相手への賠償は金額が大きくなる可能性があるため、対人賠償と対物賠償はどちらも無制限にする。
自分や同乗者のけがについては、人身傷害補償特約を付けず、定額で支払われる搭乗者傷害を付ける条件で比較した。
比較に使った補償は次のとおりである。
| 分類 | 補償内容 | ||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 車両保険 | なし | ||||||||||||||||||||||||
| 対人賠償保険 | 無制限 | ||||||||||||||||||||||||
| 対物賠償保険 | 無制限 | ||||||||||||||||||||||||
| 対物超過修理費用特約 | あり | ||||||||||||||||||||||||
| 人身傷害補償特約 | なし | ||||||||||||||||||||||||
| 定額給付型の傷害補償 | あり。補償内容は保険会社によって異なる | ||||||||||||||||||||||||
| 無保険車傷害 | あり | ||||||||||||||||||||||||
| 自損事故傷害 | あり。チューリッヒの現契約は1名につき1,500万円 | ||||||||||||||||||||||||
| 弁護士費用補償特約 | あり。チューリッヒの現契約は弁護士費用等300万円、法律相談費用10万円 | ||||||||||||||||||||||||
| 日常生活賠償特約 | なし | ||||||||||||||||||||||||
| 被害者救済費用特約 | あり | ||||||||||||||||||||||||
| 保険証券 | 発行しない |
定額給付型の傷害補償は、名称だけでなく内容も同じではなかった。 チューリッヒの現契約は「人身傷害定額払特約」が1名につき200万円である。 三井ダイレクト損保の見積もりでは「搭乗者傷害危険補償特約」の死亡、後遺障害が1名につき200万円で、それとは別に傷害一時金払も付いている。
この二つを同じ補償として比べることはできない。 来年比較するときは、名前が似ているかどうかではなく、どの状態になったときにいくら支払われるかを見る必要がある。
比較時の契約条件
運転者と契約については、次の条件で見積もった。
ゴールド免許
年間走行距離は10,000km以上
現在のノンフリート等級は6G等級
初年度を無事故で終えるため、更新後は7等級
2026年8月時点の公式案内では、チューリッヒには30歳以上補償がある。 一方、三井ダイレクト損保の二輪自動車は26歳以上補償までである。 来年の見積もりでは、チューリッヒは30歳以上、三井ダイレクト損保は26歳以上を選ぶ。
現契約から8,880円上がる
チューリッヒの現在の契約は、2025年8月30日から2026年8月30日までの一年間で、年間保険料は27,130円だった。 インターネット割引として5,000円が適用されている。
同じチューリッヒを継続した場合の見積もりは36,010円なので、8,880円、約32.7パーセント上がる。 無事故で6G等級から7等級へ進むのに、保険料は安くならなかった。
保険料率など、等級以外の条件も保険料を左右するため、値上がりの理由を等級だけから判断することはできない。 それでも、継続するかどうかを考え直すには十分な差だった。
補償額が同じではない箇所
条件をできるだけそろえても、補償額には違いが残る。
対物超過修理費用特約は、相手の車の修理費が時価額を超えた場合に、その差額を補償するものである。 チューリッヒでは50万円または無制限を選べるが、今回は無制限にした。 三井ダイレクト損保は対物賠償保険に自動で付帯し、上限は50万円である。
無保険車傷害にも違いがある。 チューリッヒは1名につき2億円、三井ダイレクト損保は1名につき無制限だった。
無保険車傷害は、相手が任意保険に入っていない、または補償が足りず、死亡や後遺障害に対する十分な賠償を受けられない場合に、自分側の保険で不足分を補うためのものである。 任意保険に入っていない人の分まで、こちらが保険料を払って備える構図には納得しにくい。 あのカードを頑なに持たない人と同じですね。 困ったちゃんの分を、ちゃんとしている多くの人が負担する。
納得しにくくても、事故に遭ったあとで相手に資力がないと分かってからでは遅い。 無保険車傷害は外さない。
弁護士費用補償特約を付けるか
弁護士費用補償特約は、毎回悩む。 身の回りに弁護士が多いため、なくても相談先には困らないのではないかと思う。
しかし、身の回りにいる弁護士へ頼ると、十分な費用を受け取らないまま動いてもらうことになりかねない。 その時間にほかの仕事を引き受けられなくなることまで考えると、弁護士側が被る損失は大きい。 好意に頼らず、保険から費用を支払って依頼できるように、特約を付ける。
各社の見積もりでは、弁護士費用補償特約を付けた場合と外した場合に次の差が出た。
| 保険会社と契約区分 | 特約あり | 特約なし | 特約分の差額 | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| チューリッヒを継続 | 36,010円 | 31,280円 | 4,730円 | ||||||||||||||||
| 他社からチューリッヒへ変更 | 32,010円 | 26,780円 | 5,230円 | ||||||||||||||||
| 三井ダイレクト損保 | 30,410円 | 24,920円 | 5,490円 | ||||||||||||||||
| アクサダイレクト | 35,580円 | 26,050円 | 9,530円 |
アクサダイレクトは、弁護士費用補償特約を付けたときの上がり幅がほかの2社より大きかった。 今回は特約を付ける前提なので、合計額で比較する。
2026年は三井ダイレクト損保へ変更する
必要な補償を付けた見積もりでは、三井ダイレクト損保が30,410円で最も安かった。 チューリッヒの継続は36,010円なので、差額は5,600円になる。
ただし、三井ダイレクト損保へ移ると、対物超過修理費用特約の上限は無制限から50万円になる。 反対に、無保険車傷害は1名につき2億円から無制限になる。 単純に同じ補償のまま5,600円安くなるわけではない。
その違いを含めても、今年は三井ダイレクト損保へ変更することにした。
ここでいう「他社から変更」は、保険会社から見れば新規契約だが、初めてバイク保険に入る新規契約とは違う。 初めて契約する場合は通常6等級から始まり、他社から乗り換える場合は等級を引き継げる。 今回の乗り換えでは、無事故で進んだ7等級を三井ダイレクト損保へ引き継ぐ。
初めて保険に入る6等級の新規契約が、7等級を引き継ぐ乗り換えより安いわけではない。 乗り換えが安く見えるのは、これまでの等級を引き継ぎながら、その保険会社では新規の契約として扱われるためである。
今年の見積もりだけを見ると、チューリッヒは継続より他社から変更したほうが4,000円安い。 三井ダイレクト損保で一年過ごし、来年チューリッヒへ戻れば、継続するより安くなる可能性がある。 どうやら毎年チューリッヒと三井ダイレクト損保を行き来するのが、保険料だけならよさそうである。
長く契約している人より、他社から移ってきた人のほうが安い。 携帯電話の乗り換え競争のような阿呆な仕組みは、保険でも続いているらしい。 来年は商品内容と見積額の差分を確認し、また同じ判断になるのかを確かめる。