バイクで少し長めに走る前は、まずルートや休憩場所、荷物のことを考えていました。どこで高速を降りるか、どこで休むか、雨具をどこに積むか。そういうことは出発前に調べやすいので、そういったことに意識が向きます。
でも、実際に走ってみると、しんどさの原因は別のところにもありました。高速道路では速度が出るので、ヘルメットの中の音は思っていたよりずっと大きくなりますし、暑い日でも寒い日でもジャケットの中では汗をかきます。汗が残ると、休憩したときや夕方に体が冷えてしまいます。
私はまだ免許を取って1年も経っていませんが、SSTRに向けていろいろ調べて、実際に試してみて、このあたりのことがよく分かりました。本番を走り終えて振り返ると、先に知っておきたかったのはこういうことだったと思います。今回は、SSTRの準備で見直したものの中でも、長めのツーリングに行くなら最初のうちから気にしておきたかったことを書いておきます。
高速道路では、ヘルメットの中の音が思ったより大きい
速度が上がるにつれて、ヘルメットの中に入ってくる音も大きくなります。高速道路のようにその状態が続く道では、耳の疲れも積み重なります。高価なヘルメットならまた違うのかもしれませんが、少なくとも私が最初に思っていたよりはずっとうるさかったです。
目安としては、風切り音はこのくらいとも言われています。
時速60〜80km: 約80〜85dB
時速100km: 約85〜95dB
時速120km以上: 約95〜105dB
数字だけ見ても、長く聞き続けて気持ちのいい音ではありません。
モトブログの音声もあるので、最初は録音をどうにかしたいと思っていました。チンカーテン付きのヘルメットにしてからは、喉元から風が巻き込む感じは少し減りましたし、Insta360 Mic Pro のボイスフォーカスで動画の音声もかなり聞きやすくなりました。
ただ、それと、自分が走っていて楽かどうかは別の話でした。録音がきれいになっても、耳の中にずっと入ってくる風の音そのものは変わりません。
耳栓は不安だったけれど、使ってみると印象が変わった
そこで試したのが、バイク用の耳栓です。
使う前は正直少し不安でした。周りの音が聞こえなくなりすぎたら怖いですし、インカムの案内まで聞こえにくくなったら困ると思っていたからです。
でも、実際に走ってみると印象はかなり変わりました。人の声は普通に聞こえますし、インカムのナビや音楽も、音量を少し調整すれば十分聞こえます。その一方で、ずっと耳に入ってくる風の低い音はやわらぎました。
私の感覚では、必要な音まで消えるというより、風の低い音が少し小さくなる感じです。車やバイクの気配が分からなくなるような不安はありませんでした。むしろ、長く走ったあとの疲れ方が違いました。
バイク用の耳栓があることをもっと早く知っていれば、先に試していたと思います。コミネの耳栓はそこまで高くないので、気になっているなら一度試してみてよいと思います。
フェイスガードがあると、汗だけでなく風も少し楽になる
フェイスガードも使うようになりました。私は吸汗速乾のものを使っています。
これは汗を吸ってくれるだけでなく、首元や顎まわりに風が入り込む感じも少しやわらげてくれました。劇的に変わるわけではありませんが、小さな違いでも、長く走ったあとの疲れ方は変わります。
耳栓だけでも違いますが、フェイスガードも合わせると、首元から入る風が少し気になりにくくなりました。
暑さより先に、汗が残ったあとのことを気にしたほうがよかった
もうひとつ、初心者のうちに先に知っておきたかったのが汗対策です。
バイクで出かけると、暑い日はもちろん、寒い日でもジャケットの中では汗をかきます。走っているあいだは気にならなくても、汗が残ると、休憩したときや日が傾いてきたころに体が冷えてしまいます。これが思っていたよりつらいです。
私は初めての四国ツーリングの最終日に体調を崩して、帰りのフェリーをあまり楽しめませんでした。いま振り返ると、汗が残ったまま体が冷えたことも大きかったのではないかと思っています。もちろん原因はそれだけではないはずですが、少なくとも無関係ではなかったはずです。
汗が残ったまま体が冷えると、休んでもなかなか楽になりません。長く走る日は、その状態で走り続ける時間も長くなります。
吸汗速乾インナーを着ると、汗が残りにくい
SSTRに向けて調べているときに、バイクに乗るときは上下とも吸汗速乾インナーを着るとよいと知りました。そこで、実際に上下とも着て走るようにしました。
吸汗速乾インナーを着ると、汗をかいたあとに服が張りつきにくくなりましたし、休憩中に体が冷える感じも前よりましになりました。真夏だけでなく、朝と昼で気温差がある日や、高速と下道が混ざる日は、休憩後に走り出すときの冷え方が変わります。
まだ装備選びは手探りですが、最初はジャケットやグローブばかり見ていて、インナーのことはあまり考えていませんでした。長く走るなら、肌に直接触れるものも先に考えたほうがよかったです。
ジャケットを脱いで歩くなら、速乾Tシャツも着ておきたい
ただ、インナーだけで出かけると、ジャケットを脱いだあとに少し困ります。コンビニや食事の店に入るたびに、この格好のまま歩くのはちょっと気まずい、となりやすいからです。
そこで私は、インナーの上に同じく吸汗速乾のTシャツを着るようにしています。
これなら汗をかいても乾きやすいままですし、出先でジャケットを脱いでもそのまま店に入れます。
長めのツーリングでは、走っている時間だけでなく、止まっている時間も積み重なります。そう考えると、インナーだけではなく、Tシャツまで含めてひと組として考えたほうが実際には都合がよかったです。
SSTRのために調べたけれど、長めのツーリング全般の話だった
今回の気づきは、SSTRに参加するために情報を集めて、実際に試したことから出てきました。そうしておいてよかったです。本番では、耳のしんどさや汗の不快さに引っぱられずに、気持ちよく走れました。
もちろん、ルートや休憩の計画は大事です。でも、走っているあいだのつらさを減らす準備をしておくと、長めのツーリングそのものがだいぶ楽になります。
SSTR向けに考え始めたことでしたが、終わってみると、これはSSTRだけの話ではありませんでした。高速道路をある程度走る日や、朝から夕方まで乗る日なら、同じように役に立つはずです。
同じように長めのツーリングへ出ようとしている初心者ライダーに言うなら、ルートや荷物だけでなく、耳と汗のことも早めに気にしたほうがいいと思います。
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本文に個別リンクをたくさん並べるより、最後にまとめて見られるほうが分かりやすいと思ったからです。
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