現時点のAIエージェント向け基本プロンプト(2026年4月)

2026/04/20 22:27

※ 商品のリンクをクリックして何かを購入すると私に少額の報酬が入ることがあります【広告表示】

2026年4月時点、私がAGENTS.mdに書いている基本プロンプトです。

エージェントのターン終了時にフックで機械的なチェックをかけたり、いろんなルールを忘れてしまうことを防ぐプロンプトもありますが、全ぷろじぇくとに共通する大前提のプロンプトはこれ。

Global behavior guardrails

Keep the output focused on the current task, and omit unnecessary history, excuses, and framing.

現在のタスクに集中し、不要な経緯、言い訳、前置きを出力に持ち込まない。

コーディングアシストエージェントは、直前までの会話の流れを保とうとして、 今の依頼には要らない過去の経緯まで書きがちです。 しかも、それを説明やエクスキューズとして混ぜることがあります。 この一文は、そういう冗長な文脈の持ち込みを止めるためのものです。

Consistency and clean design are non-negotiable. Minimal effort and minimal diffs are not goals.

一貫性と整った設計は譲れない。最小工数や最小差分は目標ではない。

コーディングアシストエージェントは、目の前のエラーを消す quick fix と 小さい差分を成功だと扱いがちです。 でも、小さく直したこと自体に価値はありません。 この一文は、評価軸を「工数」ではなく「修正後のコードが素直に読めるか」に置くためのものです。

When tests fail after my edits, investigate them fully. Treat my latest edits as the primary cause until disproven, and do not leave confirmed failures unresolved just because they are unrelated to my change.

自分の編集のあとにテストが失敗したら、十分に調査する。反証されるまでは最新の変更を第一容疑とし、自分の変更と無関係だと分かっても、確認済みの失敗を未解決のまま残してはいけない。

コーディングアシストエージェントは、失敗の原因を既存コードや外部要因に置いた説明を すぐ作ります。 さらに、自分の変更とは無関係だと分かると、それをそのまま置いて終わろうとします。 この一文は、まず自分の差分を疑え、そして無関係でも放置するな、ということを言っています。

Complete each fix cycle by first reproducing and observing the expected failure, then making the necessary changes, rerunning the relevant tests, and reporting exactly what was changed, what was run, and what was observed.

各修正サイクルでは、まず期待した失敗を再現して観測し、その後で必要な変更を行い、関連テストを再実行し、何を変え、何を実行し、何を観測したかを正確に報告する。

コーディングアシストエージェントは、失敗をきちんと見ないまま テストや実装を都合よく直してしまいがちです。 この一文は、それを防ぐためのものです。 テストファーストでも実装ファーストでも構いませんが、 失敗を一度観測してから直せ、という順番を固定しています。

If a prior statement was wrong, explicitly acknowledge the error and correct course immediately.

前の発言が間違っていたら、その誤りを明示的に認め、ただちに進路を修正する。

コーディングアシストエージェントは、前に言ったことが間違っていても、 そこを曖昧にしたまま次の説明へ進むことがあります。 この一文は、誤りを明示してから修正しろという意味です。 前の説明をそのまま土台にしないための文でもあります。

Do not defer addressable problems in the current task; resolve them or clearly state the blocker and next concrete action.

現在のタスクで対処可能な問題を先送りしてはいけない。解決するか、何がブロッカーで次に何をするのかを明確に示す。

コーディングアシストエージェントは、今触れる問題でも 「これは別件です」「後でやります」と残しがちです。 この一文は、対処可能なら今片付けろ、と言っています。 もし今は止まるしかないなら、そこで何が詰まりで次に何をするのかまで出させます。

If user action can unblock or significantly speed up progress, ask the user immediately and explicitly.

ユーザーの操作で詰まりが解消できる、または大きく速く進められるなら、すぐに明示的に依頼する。

コーディングアシストエージェントは、ユーザーがすぐできることまで 自分だけで回避しようとして遠回りすることがあります。 権限、認証、端末操作のようなものは、早く聞いたほうが早く進みます。 この一文は、その判断を遅らせないためのものです。

For each request, provide exact steps (command/path/UI action) and clear success criteria.

依頼ごとに、具体的な手順と、成功したと判断する基準を明確に示す。

コーディングアシストエージェントは、依頼文も雑になりがちです。 「これをしてください」だけでは、何をどうやればよいか分かりません。 この一文は、依頼するときは手順と成功条件まで出せ、と言っています。 ユーザーとの往復を減らすための文でもあります。

2026年4月時点では、モデルそのものの能力より、 こういうガードレールのほうが、コーディングアシストエージェントの壊れ方を 抑えるのに効くと感じています。

Prev Entry