Pulumiをきっかけに、技術のキャッチアップで何を見るかを書いておく

2026/05/04 14:25

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Pulumiが勢いづいてきている、という話を見かけました。

Pulumiが、TerraformやAWS CDKと並べて語られるインフラの構成管理ツールであることは分かっています。 今回気になったのは、使い方そのものより、TerraformやCDKとどういう思想の違いがあるのか、なぜ今勢いがついているのか、という点でした。

この記事はPulumiの紹介ではありません。 Pulumiをきっかけにして、私がこういう技術をキャッチアップするときに、どういう観点で見ていくのかを書いておきます。

今回Pulumiについて確認していたことを並べると、大きく4つありました。

  1. まず大きく特徴を把握すること

    Pulumi / Terraform / AWS CDK は同じ文脈で並べられますが、宣言の持ち方や適用のされ方は同じではありません。HCLで書くものと、プログラミング言語で書けるものが並んでいる時点で、まずその違いを大きく把握するところから始まります。

  2. その特徴や既存のものとの差異から、課題になりそうな点を見ていくこと

    HCLとプログラミング言語による記述の差異を見ると、HCLで書いていたときに難しい目に遭うresourceの識別は、むしろ複雑になりそうにも見えます。そこで、resourceを何で識別しているのか、renameや構成変更をどう扱うのかを確認していきました。その確認の中で、aliasesのような仕組みがさらなる課題として出てきます。気になる箇所を、もう少し深掘りしていく流れです。

  3. その課題が認識されていて、実際にどう解決しようとしているのかを見ること

    私の課題感は合っているのか、その課題は実際に認識されているのか、認識された上でどのような議論や対処が行われようとしているのかを見ていきます。Terraform依存があると知った時点で、そのままでいるのは筋が悪く、おそらく何か対処が行われようとしているだろうと考えて確認していきました。

  4. なぜ勢いがついてきたのか、その要因と現在の状況を見ること

    技術的な構造だけでは、なぜ今その名前をよく見るのかは分かりません。ライセンス変更、買収、コミュニティの反応など、成り立ちの経緯や今後の動向はかなり重要です。OpenTofuやPulumiが今どういう立ち位置にあるのかも、ここで確認していきました。

従来の調査と、生成AIで変わったこと

今までは、READMEを読んで、ソースコードを追って、IssueやDiscussionを見て、ブログや発表資料を探すなど、ネットの海を彷徨っていました。

今現在は、生成AIとのやりとりでかなりの速度で情報を集められます。もちろん、教えてもらった情報がそのまま真実と信じてはいけないのですが。キャッチアップしておく段階では直感がおかしいと言わなければそのままにしてしまっています。技術選定の時点では状況などが変わっていることも多々あるはずですし。

今回の確認メモ

以下は、生成AIとのやりとりを短くまとめたものと、その途中で考えたことです。

1. Terraform / CDK とPulumiの大きな違いを把握

2. resource identity と aliases が気になった

私の思考: terraformに依存していることを知り、今までの経験からある程度勢いがついたタイミングでバックエンドも自前で管理始めるだろうという考えが浮かび、その様子がないか気になる

3. Terraform 依存と Provider の実体を確認した

私の思考: terraformに依存していることを知り、今までの経験からある程度勢いがついたタイミングでバックエンドも自前で管理始めるだろうという考えが浮かび、その様子がないか気になる

私の思考: terraformに依存しているといってもHCLを生成して乗っかるなどでなくterraformがHCLを元に動作するプロバイダを利用しているということを知ります

私の思考: terraformのプロバイダは操作対象のクラウドなどの業者が開発している印象だったので、念のため確認するとawsのプロバイダはHashicorpが作っているとのこと

私の思考: これはterraformと競合していく中で何かしらの課題になりそうだと感じ何か動きがあるか確認したところ、やはり独自実装が行われている(AWSのAPIを直接叩く何かがありそう)とのこと。aws以外はおよそ各社が作っているらしいので、状況により良い感じに変わっていきそうだなとは思った

4. 将来性とコミュニティの動きを確認した

IBMのHashiCorp買収合意に関して、技術キャッチアップとは関係ないと判断したらしく、私のIBMによる買収だという事実誤認を正しただけだったことがありました。 ただ、コミュニティがどう見ているか、実際に人がどう動いているかは、技術選定では無視できないと思っています。

まとめ

概要把握から、思想や成り立ちの経緯、解決しようとしている課題は何か、対象自体に想定される課題が一致しているかということから自分の理解の正当性を確認しつつその課題の解決方針を見て、現在位置を確認しておく。こんなことをしているのだと思います。生成AIによってキャッチアップの速度が劇上がりで嬉しいです。

ウォッチしているトップエンジニアたちの多くは、もうコードは手で書いていない、と言っていて関心ごとや利用ツールなどは変化の兆しです。

一方でよくない使われ方も増えており、3月の中旬から怒涛の様相を見せていて戦々恐々ともしていますが、世界の変わるタイミングは非常に興味深いですね。

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