チーム開発がわからなくなってきた話と、若手の学びの話(2026年2月)

2026/02/17 19:09

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これは、2026年2月時点のメモです。

生成AI(コーディングアシストエージェント)がまだ何をできないか、みたいな話はここではしません。 特定の条件に限られるかもしれませんが、開発のやり方そのものが短期間で変わってしまった話です。

先に動画

YouTubeでも少し話しました。

2026年2月5日を分岐点にした

2026年2月5日を分岐点にして、私は「細かくコードを全部目視で確認する」運用をやめました。

もちろん、平然とクソコードは出してくるので、ガードレールは必要です。 でも、以前より苦手を克服する速度が速すぎる。これが体感として明らかです。

しかも、その克服方法を世の中の人たちが仕組み化して、共通仕様化していく流れがある。 これを見ているのは、単純に楽しいです。

本当はその輪に入りたい気持ちはあります。 先導している企業に入るのは良さそうですが、だいぶハードルたけーなと。共通仕様にするところに飛び込むのもありですが、そこまで使いこなせてもおらず圧倒的なアイディアも持ち合わせていません。

困っているのは「チームで作る余白」が消えること

ビズと協調して価値を決める、みたいな話は当然あります。 ただ、要求から仕様、仕様から設計、技術要件の整理、開発順序の決定、AIとの役割分担、Issue化、実装、確認、という工程に入ると、他の人と分担する隙がどんどん減ります。

齟齬や抜け漏れの確認も、複数のAIにレビューさせて収束させれば済んでしまう。 実装も、以前なら数人で数日かかっていたものが20分で終わることがある。

いわゆるシフトレフトで前段の言語化を丁寧にするのは、前から大事でした。 ただ今は、そこを人間同士で分担して整合を取るより、AIに整理させて数回回したほうが速い場面が多い。

「次にこれやりたいけど、現仕様と照らして不足データある?」も、仕様とモックを読ませればすぐ返ってきます。 ちょっとした調べ物や確認を、誰かに振る余白がないのです。もちろん、モックも目的をきちんと伝えればすぐに提案が出てきます。

「強い人と働く」で育つ導線が薄くなる

これが一番気になっています。

ジュニアの人は、シニアと一緒に働くことで、言語化されない判断や癖や設計感覚を吸収してきたはずです。 徒弟制度ではないけれど、横で見て、手を動かして、レビューされて、少しずつ育つ導線です。

でも、チーム開発の接合面が減ると、この導線そのものが薄くなる。 それなら、若手にどう育ってもらうのか。

ここに、まだ自分の答えはありません。

今はまだ解を持っていない

「AIができないこと」を数えて安心する段階は、私の中ではもう終わりました。 むしろ「AIと一人で完結できる開発」が現実になった後、チームと育成をどう再設計するか、の段階に来ています。

2026年2月時点の私は、まだ解を持っていません。 でも、この違和感はたぶん一過性ではないので、ここに記録しておきます。

どうなっていくんでしょうね。

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