窓の簡易防音対策に効果はあるか?

2021/01/25 19:00

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両開きの腰高窓1窓につき1000円以下(今回は430円)の材料で簡単にできる対策で、一定の防音効果が得られました。 (効果に関しては計測値を提示します)。

どんな音が気になっているのか

今回の簡単な対策でどんな音を対策したかったのか。

1. グランドピアノ(Yamaha C3系)の音

演奏される曲もゴツくなり、鳴らせ方もゴツくなってきました。ほぼ毎日長時間弾くので少しでも外に漏れる音が小さくしたいと考えています。この音の対策が主目的です。 音に関してルールが緩い地目に住んでいます。

2. 外から入ってくる町の音(主に車道の音)

地目が住宅専用地域ではないので、外も騒音が一定あります。田舎なので夜中は馬鹿みたいに静かですが。 雨の日にスピードを出した車が連続で走ると、テレビの音が聞き取りにくくなったりします。 築年数も10年近くなり、窓に少し隙間ができてしまってるのかもしれません。

今回はこの2種類の音が、簡易な対策前と対策後でどう変わるのかを確認します。

計測の条件と方法

しとしとと雨が降り、路面が濡れている日に実施しました。車の走る音がかなり大きく聞こえています。

計測はiPhoneアプリのSonic Toolsを利用しました。周波数ごとのデシベルを計測し、Peakを保持する機能があります。 スクリーンショットを掲載しますが、朱色はその瞬間のデシベルなので無視してください。グリーンの部分が周波数ごとのピーク値です。

今回のターゲットは窓

一般的な部屋には、音に関して脆弱な箇所が2つあるようです。そのうちの1つで大いに目立つのが窓です。

2つ目も対策用の材料は入手してあるので、近日確認できればと考えています。

2つ目も良い結果が得られればYouTubeにアップすると思いますので、気になる方は チャンネル登録 をしておいてもらえると良いと思います。

窓の防音対策

窓は2重窓にすれば大きな効果が得られるのは分かっています。隙間をできるだけ排除している防音効果が特に高い内窓プラストを検討したこともありましたが、そこそこのお値段なので二の足を踏んでいます。

今回はコスパ良くある程度の防音ができるのではないかと東京防音の 防音戸当たりテープ を試しました。

防音戸当たりテープ

製品の特徴には以下のように記載があります

  • 空気を透過させない「独立発泡スポンジ」ですので、密閉用として最適です。防音性に優れています

  • 合成ゴムスポンジですので耐久性があります

対象の窓と実施した対策

対象の窓は腰高窓で、高さ110cmで幅が165cm、ペアガラスのタイプです。写真ではシャッターがしまってますが、実験時はシャッターはあいた状態でした。

1箇所(窓2枚)につき2mを2本(2本入を1パック)使いました。

3箇所に貼りました

窓の左右の 戸あたり にそれぞれ上から下までピッタリと貼りました。以下の写真は上部カドを見上げている写真です。幅広い黒い部分が戸あたりテープです。隅っこに小さくついてるのは元からついてたものです。

上から下までピッタリと貼りました

クレセント(鍵)のついた召し合わせ部(2枚の窓の枠が重なってるところ)は上下が少し切れているので、切れているところを除いて上から下まで貼りました。幅が広い方に貼りました。以下の写真は外から撮影しています。

召し合わせ部にも貼りました

ここは必要なのか分かってませんが、貼ったままで窓が閉まるので有用なんじゃないかと思います。

窓の内側で平時の音を測る

多少音を出しても問題になりにくいように住宅専用地域ではない地域に住んでいます。

音を出しても良いということは外の音もうるさいということなのです。

今回の対策の主目的は 音を内から外に出さない ということなのですが、外から入ってくる音がどのくらい減るかわかると外へ出ていく音もどのくらい減るかわかりそうです。

外から内側へ入ってくる音は窓のすぐ内側で計測しました。対策前、対策後ともに30分強計測を行いました。

対策前

75ヘルツくらいまではかなり大きな音です。100ヘルツあたりまで少し下がりますが、100ヘルツを超えるとおおよそ横ばいです

100ヘルツを超えるとおおよそ横ばいです

対策後

500ヘルツくらいまでは作業前とあまり変わりませんが、500ヘルツを超えたあたりから少しずつ音が小さくなってそうです!

外から内側へ入ってくる音は軽減されたか?

低い周波数の音は防音が難しいと知識では知っていましたが、ホントに減りませんね。

500ヘルツを超えたあたりからは軽減できているようです。20デシベル程度減っているように見えます。一定の音を出して計測しているわけではないのでたまたまかもしれませんが、500ヘルツ以下はほとんど減っていないので、一定の効果があったと考えて良いのではないでしょうか。

体感としては、なんとなく静かになった気がするのと、副作用ですが入ってくる冷気がかなり軽減されてる気がします〜

窓の内側でピアノの音を測る

別の部屋の窓でも実施してみます。グランドピアノ(Yamaha C3系)の音です。こちらが本丸ですが…

数分の曲をそれぞれの状態で弾いたものを計測しています。

グランドピアノのデシベル

まず、室内で図ってみます。150ヘルツ付近では100デシベル近くで鳴っています。反響音を抑えるために吸音材は置いてありますが、耳のためにもう少しなんとかしたいところです。それはまた別の話。

ピアノの音はやはり100デシベル近い

窓の外側でピアノの音を測る

窓のすぐ外側にiPhoneを置いて測ってみます。

対策前にピアノの音を窓の外で測る

iPhoneを置こうと窓を開けた時点で外の騒音レベルは高そうだなと感じました。

80デシベル近いけれど?

1000ヘルツくらいまでの周波数が低いところは80デシベル程度でした。80デシベルを超えるところはほぼないので、室内の音は少なくとも20デシベル程度は軽減されているはずです。

対策後にピアノの音を窓の外で測る

対策をした時点で、外から入ってくる音は軽減されているように感じましたが、窓の外にiPhoneを置いて計測してみたところ、対策前との差が分かりませんでした。

違いがあまりわからない…

雨の路面でない外が少し静かな時に、ピアノを弾いていない場合と弾いている場合で再試をしたほうが良さそうです。

外が静かな時に計測した騒音と、ピアノを弾いている時の騒音に違いがあまりない時間帯の境界を探っていきます。

路面が乾いてきた頃に再計測した

路面か少し乾いてから再計測をしてみました。

ピアノを弾いていない時

ピアノを弾いていないとき

ピアノを弾いている時

ピアノを弾いている時

結局のところ、グランドピアノの音は軽減できたのか?

やはり、150ヘルツあたりから10キロヘルツくらいまで、10〜20デシベルくらい大きめでしょうか。

ピアノを弾いていなくても音圧が強い10キロヘルツあたりでは10デシベルくらいの違いに収まってます。

ただ、10デシベル違うと、音は3倍になるらしいので、十分聞こえますよね…。雨の日のロードノイズは乾いた日よりも3倍うるさいってことなのかな。

雨の日に車が走ると結構気になる、ということからピアノを弾くと気になるレベルで音が出てるってことですね。

今回使ったもの

東京防音 防音戸当たりテープ TP-25 黒 幅15mm×長2M×厚2.5mm 2本入

東京防音 防音戸当たりテープ TP-25 黒 幅15mm×長2M×厚2.5mm 2本入

窓1箇所あたり1000円もかからず、コスパ良いです。

防音戸当たりテープ という物を使いました。スポンジ的なものに両面テープがついています。

今後

すでに防音対策第二弾用のグッズも手元に届いています。結構困ってる人多いんじゃないかな?というところの防音をやってみようと思います。今回と同じ窓の外の計測で差が出るかは分かりませんが。

一応、今回の対策はやって良かったなと思ってます。外からの音は特定周波数に関して軽減できているようですし。きっと少しはピアノの音も軽減できてるに違いないと信じたいです。

続きは チャンネル登録 してお待ちください!

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