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AWSの利用額が72億ドルと表示された夜

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2026年7月17日の18時23分、AWS Budgetsからメールが届いた。

件名は次のものだった。

AWS Budgets: Account 000000000000 has a budget exceeding your alert threshold

普段の利用額はごくわずかなので、3ドルを超えたら通知するように設定している。 メールに書かれていたACTUAL Amountは、$7,275,141,999.48だった。

そのときはスマートフォンでメールを見ていた。 $7,275より後ろを読まず、慌てて確認を始めた。

72億ドルの表示

まずAWSの請求とコスト管理ホームを開いた。 月初来のコストは$7,275,141,999.48、当月予想コストは$7,190,334,461.00と表示されていた。

月初来のコストが72億ドルを超えていたAWSの請求とコスト管理ホーム

費用のグラフを見た時点で、表示がおかしいとは思った。 それでも、ひとまず破産かなという数字には見えた。

表示がおかしそうだからといって、そこで確認をやめるわけにはいかない。 費用が発生しているように見えるサービスを開き、大量のアクセスや不正利用がないかを調べた。 見た範囲では普段と変わらず、IAMの利用にも怪しいところはなかった。

このアカウントは個人のホームページが主な用途になっている。 止めても大きな問題にならないリソースを無効にし、外部からのアクセスによって料金が増え続ける可能性があるサービスも止めた。

AWS側の障害だった

Xを確認すると、同じような金額を見ている人が何人もいた。 AWSのサポート画面にも、推定コストと使用量の表示に問題が起きていると記載されていた。

念のため、自分のアカウントで実際に何が起きているのかをサポートへ問い合わせることにした。 状況を入力して送信すると画面にはエラーが出たが、サポートケース自体は作成されていた。

しばらくして、AIによる自動応答が届いた。

既知の問題の影響を受けており、推定コストが過大に表示されているか、正しく表示されていない可能性があります。 ただし、調査の結果、表示の不正確さとは関係なく、お客様のアカウントで注意が必要な実際の使用量の増加が確認されています。

既知の障害だという前半はよかった。 しかし後半では、それとは別に実際の使用量も増えていると言っている。 どの程度増えているのかを示す情報もあったが、「大きく増えている」としか読み取れず、判断には使えなかった。

72億ドルという表示はどうしようもないとしても、それとは関係なく使用量が増えていると言われると放置できない。 しばらくAWSの画面を見て回ったものの、原因らしいものは見つからなかった。 最後は、存在しているリソースを一通り確認し、不要なものを掃除して終わりにした。

何も分からないまま、落ち着かない気持ちで寝た。

もともと増えていなかった

翌日の午前5時過ぎ、今回の表示は実際の利用量や請求額には影響せず、こちらでの対応も必要ないというメールがAWSから届いていた。

表示が直ったのは、さらに時間が経ってからだった。 7月19日に確認すると、月初来のコストは$0.14になっていた。 前月同時期との比較では、43%減だった。

修正後に月初来のコストが14セントになったAWSの請求とコスト管理ホーム

増えていない。 むしろ減っていた。

障害そのものより、障害だと分かったあとに届いた「表示とは別に実際の使用量も増えている」という自動応答に振り回された夜だった。

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